フレッツADSLの調査 (2001/03/19)
フレッツISDN(当時は「IP接続サービス」とか「フレッツ・アイ」と呼ばれてました)が開通したのが、昨年の5月11日でした。それから1年もたっていないのに、今度は「フレッツADSL」を考えないといけない時期になってしまいました。ADSL について、まったく無知な私は、何ができて何ができないのか、右も左もわからない状態からの調査となりました。(笑)
当初、ADSL について私が知っていたことと言えば、
- ISDNじゃない。(笑)だから、普通の電話回線が必要である。
- 理論値で、下り1.5M。ただ実効速度は、700K~800Kぐらいらしい。
- 場所(回線)によっては、ADSLにできないそうだ。適合調査が必要。
ということぐらいでした。
そして、現状のフレッツISDNから移行するにあたって、できないと困ることは、
- 電話と同時に使えないと困る。
- 複数のパソコンからの接続が可能j。(ルーターの設置)
ということ。
さらに、できないと不便なことは、
- 同番移行
- 携帯電話への転送。(ボイスワープを使用している)
と考えました。
できないと困ることのうち、「電話と同時に使えるか?」という疑問は、タイプ1という契約形態と、「スプリッタ」という機器によって実現できることが、すぐにわかりました。しかし、「複数のパソコンから接続が可能」という件については、あまりの勉強不足のために調査に手間取ってしまいました。私は、単純に、ISDNのダイアルアップルーターのような機器ががADSL用にあるに違いないと思っていたのです。ところが、NTT西日本の、フレッツADSLページを見ても、ADSL モデムについての記述しかありませんでした。さらに、混乱に拍車をかけたのが、PPPoE プロトコルです。どうやら、ADSL モデムとともに、パソコン側にドライバが必要とのことです。対応OSは、Windows,Mac,一部?Linux となってました。ここまでの情報から、我が家のネットワーク構成を ADSL 接続に対応させるためには、
+--------- 電話 | フレッツADSL ---- スプリッタ ---- ADSLモデム ---- Linux サーバー ----- 各PC PPPoEドライバ IPマスカレード ルーティング
ということになります。実現できそうですが、ちとやっかいそうです。実際には、ADSLモデムの接続と、ルーティングのためにマシンを1台したてないと、現状の Linux サーバーにやらせるのは不安です。
やはり、世の中には、ダイアルアップ ADSL ルーターがあるに違いないと考えて、インターネットを検索したところ、eAccess という ADSL 接続の会社が、ルータータイプの接続形態を用意していることがわかりました。さらに、今度、この会社は ASAHI-NET と提携して、ADSL-E オプションという形でサービスが提供されることがわかりました。これは良いと思いまして、色々と調べましたが、以下の疑問点があがってきました。
- 料金面のメリットがない(月額について)
- ASAHI-NET ADSL-E オプション タイプ1 ルータータイプ プランA で \5,350 + \800 = \6,150/月
- フレッツADSL タイプ1 レンタル \4,600 + \800 + \950 = \6,350/月 です。ただし、買い取りなら、\4,050 + \800 + \950 = \5,800/月 となります。
- ISPの選択肢
- ASAHI-NET ADSL-E オプションの場合、ASAHI-NET しかアクセスできない。ISP を乗り換える場合、eAccess が提携している ISP ならば、乗り換え可能であるが、乗り換え時に初期費用が再度発生する。
- フレッツADSL の場合、フレッツADSL 対応の ISP へ乗り換えが可能。初期費用は発生しない。
これだけでも、いったい何のメリットがあるのだろうか?と思うわけです。せめて「回線の品質が良くて高速である」というのなら、まだ納得もできます。しかし、色々調べてみるとそういうわけでもなさそうでして、むしろフレッツADSLよりも遅いという情報までありました。というわけで、ADSL-E オプションはボツということになりました。
で、振り出しに戻ったわけです。再び色々と調べましたところ、行き着いた先は「ブロードバンドルータ」なるもの。なるほど、こういうものがあったのかと嬉しくなるとともに、自分の常識のなさに嫌気がさしてしまいました。(笑) 現在、使っている ISDN ダイアルアップルータをイメージしてたのが敗因でした。PPPoE 対応の、ブロードバンドルータを ADSL モデムの後ろに設置すれば解決です。
+--------- 電話 | フレッツADSL ---- スプリッタ ---- ADSLモデム ---- ブロードバンドルータ ----- Linux サーバー ----- 各PC PPPoE対応
このように、PPPoE 対応のブロードバンドルーターを入れれば、各マシンのドライバは不要です。ADSLモデムも NTT が保証しているものを使えばOK。ブロードバンドルータも、色々な機種が既に発売されており選択肢も豊富です。と、わかってしまえば、なんてことないのですが、ここにたどり着くまでに1ヶ月弱かかってしまいました。(爆笑)
残る心配は、「果たしてADSL適合OKかどうか」「同番移行が可能かどうか」「携帯電話転送が可能かどうか」の3つです。先の2つは、調べてもらわないとどうしようもないことでしょう。ただ同番移行に関しては、元々、通常の電話回線を同番移行でISDNにした場合、同番移行できる可能性が大きいという話を聞きました。最後の1つ「電話転送」ですが、これは、今のところわかってません。ボイスワープと同様のことができれば良いのですが、どうなんでしょう。少なくとも INS ボイスワープは、ADSL にすれば使えないことはわかってます。(笑)
私の住む地域は、4月下旬より、フレッツ ADSL サービス開始予定となってます。うまくいけば、5月には ADSL が開通するかもしれません。