フリーのお仕事2001年12月

再度8M乗り換えを考える (2001/12/02)

 NTT西のフレッツ・ADSL 8M がモデム買い取りのみになったことで、再度8M乗り換え先を考える必要がでてきました。モデムの値段はいくらになるかわかりませんが、1.5M 10BASE-T タイプが 23,000円ですから、それ以上の値段になるでしょう。レンタル料金(モデムレンタル料+屋内配線利用料=550円)から計算すると、少なくとも3年半以上は使いつづけないと元をとれない計算になります。これは、かなりリスクが高い投資になってしまいます。たぶん3,4年後にはADSLの状況は一変していることでしょう。

 そこで、現状で ADSL 8M 接続を提供するキャリア、ISP についてざっと調べてみました。

 まず、ACCA 系です。So-net + ACCA は、今も結構混雑してるようですが1~2ヶ月ぐらいで開通するような感じですね。当初の混乱は過ぎ去ったように見えます。OCN + ACCA は、OCN のほうが、まだテンパッてるようです。事務処理の遅れが目立ってますので、混乱は脱してない状態かと思われます。DION は、これからってところですが、既に3~4ヶ月待ち宣言をやってるようです。ここ、ASAHI-NET + ACCA も混雑はしてるものの1~2ヶ月待ちって感じでしょうか。ACCA 系は人気が高いため、どこも混雑しているという印象です。OCN だけは、ちょっと特殊で ACCA の手前で手続きがもたついてるわけですから、今のところ避けたほうがよさそうですね。

 では、eAccess 系はどうでしょう。eAccess は人気がないのか、それとも eAccess の処理が早いのか、比較的早い開通が望めそうですね。Nifty + eAccess、ASAHI-NET + eAccess どちらも1ヶ月程度で開通できそうな感じです。最近、ネックになっていた速度的な問題も解消されつつあるようですから狙い目かもしれません。

 1.5M から 8M への無料移行を謳った J-DSL はどうでしょう。J-DSL は ODN本体の ISP サービスの質が低下しているようです。今年の夏ぐらいから顕著になっているようでして問題視されているようです。ここも、しばらくは避けたほうがよさそうですね。

 Annex.C G.dmt フルレート 8Mサービスという観点で言えば、どこも色々と問題が出てきてますね。DSLAM 側の問題、モデム側の問題と色々と発生してるようです。安定した接続を実現するには、もう少し時間が必要なのかもしれません。

 さて、Yahoo! BB は、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、お終い。(爆)

 というわけで、今のところ乗り換えるなら eAccess系が狙い目ではなかろうかと。ただ、どこへ乗り換えるにしても同じことが言えるのですが、一度決めたら右往左往してはダメだということです。現状の ADSL 業界のシステムから見て、「あっちがダメならこっち」というような優柔不断な動きをとれば、自分で自分の首を締めてしまうことになりかねません。例えば、こんなお話を見かけました。So-net + ACCA 申し込みしたものの開通が遅いためにキャンセル。その後 OCN + ACCA を申し込んだら回線握りが発覚!誰が回線を握っているのか NTT に調べてもらったら ACCA が握ってたと。(爆) こんな笑い話みたいなことも起こるわけですから、一度決めたら「じっと我慢する!」ということが得策でしょう。根本原因は、以前にも書きましたように、ADSL 接続業者、NTT間のルールやシステムの不備が原因ですから、これが改善されない限り混乱は収まらないでしょう。

 私は、もう少し状況を見守ることにします。結論は先送りです。結局、前回と同じ「まだ乗り換えの時期じゃない」というところに落ち着きました。フレッツ・ADSL 8M を選択する可能性は低くなりましたけどね。(笑)

NTT、ADSL工事遅れ問題で反論 (2001/12/03)

 NIKKEI NeT の記事によりますと、NTT東日本が反論の声明を発表したようです。記事には骨子となる3点が手短にまとめられています。NTTが発表した全文を読みたいのですが、残念ながら見つけることができませんでした。

 ※以下、イタリック体文字が記事内容。通常の文字は私のコメントです。


 NTT東西はADSLの接続工事を原則、6営業日以内に完了するとしているが、これはあくまで工事申し込みが平準化していることが前提。一時に大量の申し込みがあれば対応できず、ソフトバンクグループのDSL会社のBBテクノロジー社にも繰り返し説明してきた。

 つまり、YBB が一気に大量の工事申請を出したために6営業日以内に完了できないケースがあるわけです。たぶん YBB もそれを知ってるはずなのですが、YBB の事務処理能力では、申請の平準化なんてできるわけがありません。(笑) 平準化するためには、迅速な事務処理が前提です。OCN が YBB 化していっているのも同じ理由じゃないかと。。。


 報道されている5万5000件の遅れや、10万数千件の未着手については、どのような根拠なのか把握してない。実際に遅れているのか、その原因が当社にあるのかも分からない。

 YBB が言ってるだけですから、NTT 側では何を根拠に言ってるのかわからなくて当たり前ですね。これら工事遅れとなっている全顧客リストと、それぞれの遅れの原因が、総務省や公取委へ証拠書類と提出されているならば YBB の勝ちでしょう。しかしながら、はっきりとした根拠を示すことができるリストがあるのなら、総務省や公取委にチクると同時に、NTT へ渡してやれば仕事がはかどるのにね。NTTのコメントを見る限り、リスト等は渡ってないようですので、YBB が提出した証拠書類は大したものじゃないような気がします。もしかしたら、NTTが工事漏れを認めた 2~300件のリストを証拠に提出したか、あるいは、絶対に NTT が悪いと思われる一部のケースを見つけてきて、それを盾に「NTTが全て悪い」と揚げ足取りに走っているってことは考えられます。(笑)

 まあ全ては憶測ですから、今後、総務省、公取委がどのように動くかが注目です。でもね。総務省って、ちゃんと動くんでしょうか?以前、週アスに「YBB への行政指導も検討」って話がありましたけど、実際に動いたんでしょうかね。週アスも書きっぱなしじゃなくて、ちゃんと追跡取材すべきですね。


BBテクノロジー社とはデータベース照合などで、当社の工事漏れや原因不明の分については緊急工事を実施したところだ。その際工事できない原因がBBテクノロジー側にあるものはその旨回答した。

 先月末までに実施した1万件の緊急工事のことですね。「工事できない原因がBBテクノロジー側にあるものはその旨を回答した」とありますが、NTTが工事できないケースどういうものがあるんでしょうね。一例として、ある顧客が NTT に「なぜ工事されなかったのか」を問い合わせた際に、「スプリッタ不良で工事不可となっております」というNTTの回答があったという話を聞いたことがあります。スプリッタって YBB が NTT へ持ち込んで工事してもらうんでしょうか? その他考えるケースとしては、工事しようとしたら既に他社の回線が繋がっていたので工事できなかったということもあるかもしれません。


 今回、NTT東日本の反論が出たということで、両者の主張が出揃った形にはなりました。先月末のデータ突合せによって判明した NTT側の工事漏れ 2~300件と、原因不明ではあるが NTT 側の工事漏れの1万件については一応解決しているわけです。ところが、YBB 側は5万5千件の工事遅れと、10万数千件の未工事を主張しています。これが解決しない限りは YBB の混乱は続きますね。YBB は、そこまで数を把握してるのなら、とっとと NTT へリストを渡して調査を要求すればいいのです。7万件だけのデータを突き合せてどうするんだ?15、6万のデータを突き合せてみないとわからないのでは?

 そもそも、YBB の勘違いは何か? NTT は顧客の回線保守、他キャリアへの接続作業を請け負っていますが、他キャリアの顧客管理まではやっておりません。(爆) おそらく NTT 側にも色々と問題があるのも事実でしょう。ただ、他キャリアは、それも折込済みで、自らの顧客管理を行い、NTTの工事漏れが無いようにNTTと交渉したり、DSLAMのポート管理、ネットワークの管理、ISPとのやりとり等をやっているはずです。YBB は、ホイっと NTT へ工事申請を出した後、個別に追跡管理できない状況に陥ってしまったのではないでしょうか。気が付いたら数万件もの齟齬が発生して、とんでもないことになってしまってた。(爆)

 NTT 側の問題を責めるのは結構なことだと思います。他キャリアを見ても、NTT側になんらかの問題はあることは感じます。しかし、自らの問題をいつまでも棚上げしておくわけにはいかないでしょう。特に、顧客が逃げた理由や、サポートコストの増大の理由を、他人の責任にするのはおかしな話です。YBB の、顧客に対する不誠実ないい加減な対応は、絶対に NTT のせいではありません。

 とにかく、YBB は、投資家、株主へのアピールは二の次にして、NTT と協力して、すべての作業を迅速、確実に遂行する努力をやって欲しいですね。そして、通信事業者としての自覚をもって、顧客に対して責任ある対応をして欲しいと思います。行政側は、コロケーションや工事申請等のルール、システムの改善指導や監視を、さらに強力に行って欲しいです。このままじゃ、「回線握り」の問題や、ADSL接続業者乗り換えの問題は、いつまでたっても改善されないです。マスコミ各社も YBB を切り口にして、こういった通信行政のあり方まで突っ込んでいって欲しいです。私自身、ADSL接続業者の乗り換えについて、総務省へ通信行政として取り組んで欲しいとの要望を10月に送りました。先日、その回答を頂きましたが、その内容は肩透かしのものでした。また機会があれば、その経緯や内容を報告したいと思います。ただ、あまりに内容が薄かったので、なかなか書く気になれないのですが。(笑)

※インプレスの記事

フレッツ・ADSL モデム販売開始 (2001/12/04)

 フレッツ・ADSL 8M、1.5M 共用モデムと、モデム内蔵ブロードバンドルータを12月中旬から発売との発表がありました。(リンク先はNTT西日本の発表です)

 モデムなら 18,000円、ルータタイプなら 28,000円です。西日本は買い取りですから、どちらかを買わないといけないってことになりますね。ルータタイプモデムの詳細仕様を探しましたが、まだないようです。MS、MNと2種類あるようですが、どちらも4ポート付いてることが資料からわかります。それ以上は何もわかりませんね。どうなんでしょうね。ルータタイプを選択して、その性能、機能がトホホだったら最悪ですしね。型番から見ると、例によって住友電工製とNEC製じゃないかと思います。私は現在S型モデムをレンタルしてますので住友電工製になるのでしょうね。住友電工製の8M対応のルータタイプモデムを採用してるところって eAccess ですね。でも、4ポート付いてないでしょ?また別の機種なんでしょうね。NECを採用してるのは、ACCA でしたっけ。でも、最近トラブルで富士通製に交換なんて話もありましたね。NEC製も4ポートついてる製品ですから、別の機種じゃないかと思います。

 評判よくないようなら、ブリッジモデム+自前ルータって線を考えないといけませんね。モデム 18,000円+ルータ 20,000円=38,000円也。初期導入費が痛すぎ!!! ルータタイプであれば 28,000円で済みますが大丈夫かなあルータタイプのモデム。。。でも、2,8000円ってのもたいがいの値段だ。(怒)


請求データ確定中 (2001/12/06)

 YBB は、今週いっぱい請求データ確定作業を行っているようです。これって毎月やるんでしょうかね。(笑) 最近は、システムが改善されて個別の利用明細が WEB で確認できるようになってますので、来週は請求データ確認週間になりますでしょうか。(爆) 今回の確定作業直前ぐらいから、課金請求メールの送付も行われているようですから、身に覚えのない請求を受けた方は、面倒がらずに返信しておいたほうが無難でしょう。まさか、課金確定バッチ処理に5日間もかかるってことはないでしょうから、この確定作業というのは、NTTからの工事完了報告や、顧客からの課金請求メール返信の結果等から、請求を確定する作業だと思われます。

衝撃の大技! BBテレホン (2001/12/08)

 ソフトバンクは、独自開発のモデムに一般加入電話を繋げるだけで、全国一律1分間が2、3円程度で電話が利用できる事業を始めるそうです。その名も「ブロードバンド(BB)テレホン」。相手がBBテレホンに加入している場合は通話料0円になるとも言われてます。モデムが3000円前後、月額1000円以下で加入できるそうです。販路にはコンビニエンスストアも絡ませる予定とか。

 元々、IP電話接続サービスは YBB 事業の一貫として予定されていると言われてました。しかし、専用モデムを用意して電話機を繋ぐ形態になるとは知りませんでした。てっきり、パソコンにソフトを入れる形態でサービスが提供されるものだと考えてました。

 今度の市場は5千万回線以上の市場と言われてますので、カモも沢山いることと思います。YBB の商法から察するに、2千万程度の放置民を踏み台にして、3千万のユーザーを獲得できるでしょう。日本における市場判断レベルは、YBB の実績から見てこんなもんでしょう。(笑)

まとめ請求注意報 (2001/12/29)

 YBB は、一部ユーザーに対して初期費用を2重請求している模様です。2度目の請求で、初回と同じ金額が請求されている場合はおかしいので注意しましょう。YBB の登録データの信頼性は、システム改修、請求確定作業が行われた現在でも、まだまだ低いのではないでしょうか。

 さて、今日は久しぶりの更新となりました。ずっと YBB の動向は気になってはいるものの、相変わらずの状態が続いてるようですね。今後もこの状態が YBB のデフォルトではないかと思ってます。皆に迷惑をかけつづけることを悪いとも思わない YBB やソフトバンクの体質が、今後変わることはないでしょう。BBテレホンも正式発表されて、大笑いしている方も多数いらっしゃることと思います。(笑) YBB でエライ目にあった方々は、今度は飛びつかないようにしましょうね。(爆)

2重請求注意報 (2001/12/22)

 YBBは、開通後に未請求のまま放置してきた一部ユーザーに対して、まとめ請求しているようです。サービスを利用しているんだから仕方ないこととはいえ、YBB の勝手な都合でのまとめ請求ですから、どうも納得し難い面は残りますね。MSNの再来ということで、データベースは SQL Server で確定でしょうか。(爆)

 ところで、フレッツADSL 8M の開通報告が聞かれるようになってきました。羨ましい限りです。私も 8M 乗り換えについては、今なお悩み中です。しかし、現在は、まだまだ各社とも混雑している状況が改善されてないようです。特に西日本地域は、フレッツ 8M に流れる人が減ったことでしょうから、今後も混雑が長引くのではないかと思われます。ある意味、乗り換えのタイミングを逸した感も拭えませんが、ここまできたら落ち着くまでは 1.5M のままで我慢するしかないですね。まあ、慌てて 8M にしなくたって 1.5M で十分です。と強がりを言ってみたりする。。。(トホホ)

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