マシンのリプレース (1999/01/18)
AT Mother のマシンを1台引退させて、必要な部品を調達して新しいマシンを作りました。旧マシンから流用したのは、SCSI Card、CD-ROM(SCSI)、FD、Sound Card です。Video Card は、あまってた ATI XPERT 98 をあてがいました。新たに調達したのは以下のとおりです。
筐体 CTC-423ATX 300W \10,999 Mother Board ABIT BH6 \14,799 CPU Celeron 300A リテール版 \10,100 Memory PC100 CL2 64Mbyte \10,180 HDD Quantum Fireball EX6.4A \17,800
税込みで、\67000 というところです。下調べで \70000 程度を想定してましたから予定どおりですね。最終的に完成したマシンは以下の構成です。
CPU Intel Celeron 300A MB ABIT BH6 Memory 64M PC100 CL2 HDD Quantum Fireball EX6.4A Video ATI XPERT 98 AGP (8M) SCSI RATOC REX-PCI30 CD-ROM TOSHIBA XM-5701TA (SCSI) Sound SoundBlaster 16 NIC Melco LGY-AT Mouse Logitech FirstMouse CASE CTC-423ATX 300W
最初は、K6-2 という線も考えてました。Aladin や SiS のチップセットのマザーと組み合わせたら、もっと安くできたかもしれません。踏みとどまったのは Linux を動かすのに不安があったからです。Intel 純正 CPU と BX440 チップセットのほうが安心かな、という考えからこのような形に落ち着きました。
組上がったマシンにさっそく TurboLinux をインストールしてみました。今のところ問題は発生してません。実はマザーボードが一番不安でした。そして今なお不安です。(笑) このマザーがどれぐらいの耐久性を持っているかですね。TYAN や GIGA-BYTE のマザーは、かれこれ3年元気に動いてくれてます。安いマザーは作りの甘さから、ガタがくるのが早いと言われることがあります。ここらへんがちょっと心配なんです。
今回、私が購入した ABIT BH6 は、ABIT の正規代理店である「株式会社バーテックスリンク」から販売されているものです。日本語マニュアル付きで、日本語によるサポートも提供されます。ユニークなサービスが「BIOS書き換えサービス」というもの。どうやら、規定の料金を支払えば BIOS のバージョンアップをやってもらえるそうです。初心者には嬉しいサービスだと思っているのかもしれませんが、どうなんでしょう?何か問題にぶちあたって、それが BIOS バージョンアップで解決すると知った時、お金を払う前に「バグなんだから無償で直せよ」と思うんじゃないかなあ。まあ、マザーボードを買う初心者というのも変な話なんですが。。。
Celeron 300A については、ちょっと高めの買い物だったかもしれません。秋葉あたりだと1万円割れのところもあるみたい。333 が1万ちょい、366 で1.7万ちょいのようですね。今後、300A は PPGA版のみになって、SEPP版は姿を消すという噂もありますから、最後の買い時なのかもしれません。
最後は、筐体についてです。実は狙ってた筐体がありました。友人から「いいよ」と勧められてた TWO-TOP の筐体が欲しかったんです。見に行ったんですが残念ながら売り切れでした。(涙) 展示品を見ましたが、確かにしっかりした作りの使いやすそうな筐体でした。何度も日本橋へ出るのも面倒なんで、300W 電源がついているという理由だけで、ソフマップで見かけた CTC-423ATX 300W にました。5inch ベイが3つ、3.5inch ベイが2つ、3.5inch シャドウベイが2つというものです。排気は電源ファンのみ。スイッチは電源スイッチと、リセット/サスペンドスイッチの2つ、LED は電源、HDD の2つです。開閉はサイドパネル方式で、両サイドが取れるタイプで、ネジは各パネルに2つ付いてます。バックパネルのカード部分は必要な部分をくり抜くタイプ(説明し辛い。。。わかる人にはわかるということで。。。) 代表的な ATX 用のパネルは付属しておりネジも付属してました。作りは、TWO-TOP のに比べると見劣りしますが仕方ないですね。
ということで、「またマシンが欲しくなってきた (1998/12/08)」から、1ヶ月で、こういうことになりました。(笑) 病気ですな。
マシンは快調 (1999/01/23)
Celeron 300A マシンに生まれ変わった Linux マシンは快調に稼働してます。心配していたマザーボードについても、ABIT という会社はそんなにマイナーじゃないということを後で知りました。Celeron 300A と BH6 という組み合わせは、クロックアップの定番の組み合わせだそうですね。BH6 は BIOS Setup 画面で周波数やクロック倍率の設定ができますから、いちいち筐体を開けてジャンパーの設定をしなくて済みます。これがマニアに受けている理由だそうです。実は、クロックアップに興味のない私も、あまりに簡単に試すことができますので、さっそくやってみました。しかし Linux は 450MHz じゃ起動してくれませんでした。そこで素直に 300 に戻してます。
これぐらいのスペックで Linux を動かすと X もサクサク動きますので気持ちいいですね。ビデオカードを ATI XPERT 98 にしたのもよかったです。8M ありますから 24bit フルカラーで 1280×1024 で表示できますし、明らかに画質が向上しました。もったいないなあと思うのが、UDMA 対応の HDD です。今のカーネルじゃ意味がないですから。。。まあ、もったいないと言えば、すべてが Linux にはもったいないスペックかもしれませんけどね。
プリインストールソフトの返金 (1999/01/25)
最近、話題になっている、「 Windows 返金請求運動」は面白いなあと思いました。プリインストールされた Windows を使わない場合返金請求ができるそうです。実際にはメーカー側が「できません」と突き放して簡単にはいかないようなんです。しかし、使用許諾契約上、返金請求は何の問題もなく正当な主張なんだそうです。
ソフトウェア製品には「使用許諾書」というものがついています。あまり熱心に読んだことがありませんでしたが、昨年購入した Gateway G6-400 にプリインストールされた Windows NT Workstation 4.0 の使用許諾書を見てみました。そこには、
「本ソフトウェア製品をインストール、複製、または使用することによって、お客様は本契約書の条項に拘束されることに承諾されたものとします。本契約書の条項に同意できない場合、製造者および Microsoft Corporation は、お客様に本ソフトウェア製品のインストール、使用または複製のいずれも許諾できません。そのような場合、未使用の製品についての代金返還手続きに関しては製造者に速やかにご連絡ください。」
と書かれていました。Gateway は、プリインストールする OS を選択できるのですが「OSなし」を選択できなかったように思います。で、Gateway のサイトのオンライン見積もりで確かめてみました。全てのモデルをチェックしたわけではありませんが Windows 95/98 か NT を選択できますけど「なし」というのが見あたらないんですよね。店頭販売ならば可能なんでしょうかね。もし、OSなしで購入できないなら、違う OS を使う人、あるいは製品版の Windows を既に所有しており、マシンをリプレースしてしまう人なんかは、必要ないものを抱き合わせ販売されることになり不利益を被ります。これは、OS に限らず、一太郎、Word、Excel なんかがプリインストールされている場合も同じですよね。
返金請求するためには、いかにソフトウェア製品をインストールしないかが鍵です。インストールしてしまったとたんに使用許諾に同意したことなってしまいますからね。OS の場合だと、FDで起動してから、fdisk か何かでザックリとパーテションごと消し去ればよいのかな。HDD から起動して OS をセットアップしてしまうとおしまいですからね。プリインストールされているアプリケーションの場合はどうでしょう。普通は、セットアップという手順を踏むでしょうから、これをやらなければ大丈夫ということでしょうか。ただ、既に組み込まれてしまっている場合はお手上げですね。(そんなソフトはない?)
MSにとっては、OEM製品に関してサポートすらする義務はないわけですし、ましてや返金処理を行うわけでもありません。大変なのは各ハードウェアメーカーです。この運動に対して、どのように対処していくのか興味があるところです。
ソフトウェア会社における仲介の構造 (1999/01/26)
流通の世界に「問屋」というものが存在するように、SEやPGという人を資本とするソフトウェア開発の世界にも問屋のような会社が存在します。人材派遣会社は、人(労働力)を動かす問屋のようなものです。一般のソフトウェア会社の場合は、自社の社員として出向させることがあります。この場合「XX社の社員」ということになってますから表向きはわかりません。でも、やってることは人材派遣会社と同じです。間にはいって中間マージンをとっているわけですね。もうひとつの形態は「下請け」という方法です。自動車工場が下請け工場に部品を作らすように、ソフトウェア会社が下請けのソフトウェア会社に発注して作らせるわけです。下請け工場であるソフト会社は、自分達でさばけない仕事について、孫請けのソフト会社に発注します。この場合は、中間マージンをとって利益をあげることになります。
フリーでソフトウェア開発に携わる場合、どちらかの形態をとることとなります。自分の労働力を、客先に出向いて提供する(人材派遣)か、あるいは、あるまとまった単位の仕事を請け負って働く(請負)かです。どちらにしても、大きな会社だと個人事業主を相手にしてくれませんから、私のような立場では必ずどこかの仲介業者が必要となります。ということは、中間マージンをとられてしまうわけですね。一般に上場企業、あるいは上場を目指している企業の場合、個人と契約することはできないようです。また、個人契約に対するリスクを回避するためにも仲介する会社が必要となるんですね。
流通の世界では安い商品を消費者に届けるために「産地直送」というのがあります。品質の高い農産物を生産する農家と直接契約して、安く仕入れるというのも珍しくなくなりました。しかし、ソフトウェア業界じゃそんな話は聞いたことがありません。人が会社間を渡り歩いていってるか、案件が会社間を渡り歩いていってるかのどちらかです。仲介がなくても個人事業主と取引きできるようになれば、無駄もないし製品も安く作れると思うのですがね。
ソフトウェア開発という仕事が「人」というものに頼っている上、出来上がった製品が目に見えにくいものであるということも災いしてるんでしょうね。そして、責任回避のためのたらい回しがはじまるわけです。この構造をなんとかして欲しいとかねがね思っているわけですが、頭の悪い私にはわかりません。いったい何を変えれば打破できるんでしょう。この答えをみつけるべく会社を興した人も、結局、ミイラ取りがミイラになってしまい、周りと同じように仲介屋さんになっているところを見ますと、きっと難しい命題なんでしょう。
Gigabyte GA-586HX 昇天 (1999/01/27)
Gigabyte GA-586HX が昇天してしまいました。このマザーは、ABIT BH6 の前に使ってたものです。リプレースをかけたために余ったんですが、NT で使ってる TYAN のマザーがいまひとつ調子悪いので入れ替えたら昇天してしまいました。(涙) 入れ替えた当初はちゃんと起動してたんですけど、L2 Cache が有効にならなかったので、あれこれやっているうちにお亡くなりになりました。
マザーを昇天させたのはこれで2回目です。初回は MYCOMP のマザーでした。ケースとの配線をミスって煙を吐きました。ただ、今回の原因は謎です。静電気だろうか。ちょっとショックです。今さら AT マザーを買う気しませんからね。結局、元の TYAN のマザーを装着しなおして復旧させました。
今度は、K6-2 で安く組みますか。(なんでそういう発想になるんじゃ)