Windows 2000 の苦悩 (2000/03/04)
Windows 2000 については「開発日誌」のほうに書いてましたが、開発ネタとはかけ離れた内容ばかりですので、こちらに書くことにしました。開発寄りの話題はあちらに書くつもりですが一般的な話(環境や操作等)はこっちのほうが良いでしょう。
さて、Windows 2000 をインストールして3週間程経過しました。NT 4.0 を基準に見れば部分的にメリットを感じます。でも、Windows 98 を基準に見ればそんなにメリットを感じないというのが率直な感想です。Windows 95/98 を使ってる人が、今 Windows 2000 に乗り換えたらガッカリする人も多いことでしょう。あと最低半年ぐらいたったら、今の状況も改善されるでしょうけど、現状では何かとハード、ソフトともに気を使わなければなりません。今、私の環境で問題となっている点が2つあります。ひとつは CD-R、もうひとつは USB です。騙し騙し使ってるという状況です。
CD-R については以前に書きましたが、ライティングソフトが動くかどうかの鍵は、Windows 2000 で動く ASPI だと思われます。B’s Recorder Gold が Windows 2000 に対応できないのは ASPI がちゃんと動かないからでしょう。最近 WinCDR は、5.01 で Windows 2000 対応を謳ってますが、こちらも ASPI がまともに動いているとは思えません。実際、ドキュメントには Windows 2000 における制限事項が明記されていて、その中には「スタンバイモード(休止状態)に対応しておりません。」「ホットプラグ・ホットアンプラグには対応しておりません。」と書かれています。WinCDR 5.01 をインストールすると APLIXCD というドライバが登録されるのですが、こいつが悪さをしているようです。ドライバ開始時(Windows 2000 起動時開始される)にイベントビューアには「RSM は、ライブラリ CdRom1 を管理できません。…」というエラーが記録されます。APLIXCD を無効にしてやればこのエラーは記録されません。こうしておけば、サスペンドや休止状態への移行も可能になるのです。でも、これではソフトが動くわけありませんよね。(爆) 解決策ですが、APLIXCD の代わりに Windows 2000 でまともに動く ASPI ドライバを入れてやることで、かなりまともに動かすことができることを確認しました。動作を確認できたのは Adaptec の最新と、MicroStaff の WNASPI2K 1.03 です。どちらも商品なので簡単に手に入るわけではありません。Adaptec のほうは、EZ-SCSI を持っていれば、Adaptec のサイトにある aspi32.exe で最新にアップデートできます。もし EZ-SCSI を持ってなければどうしようもないのですが、あちこち探せば(CDRWINのサイトとか)意外と見つかったりします。(笑) MicroStaff のほうは、つい先日発売されたものでオンライン販売されてます。値段は 2000円+消費税+銀行振込手数料です。MicroStaff のドライバは、ホットプラグにも対応していると明記されてます。MicroStaff と言えば「SCSI朗」の開発元ですね。さて、これら Windows 2000 でまともに動く ASPI ドライバが手に入ったら、ドライバをインストールしてから、WinCDR 5.01 をインストールします。インストール途中で「WINASPI を置き換えるか?」と尋ねてきますが、これは置き換えてはいけません。(笑) インストールが終了したら APLIXCD ドライバを無効にしてやります。デバイスマネージャーでメニューより「非表示のデバイスの表示」をONにしてやると、「プラグアンドプレイでないドライバ」という項目が現れます。この中から APLIXCD を選択してスタートアップの種類を「ブート」から「無効」にしておいてやれば、APLIXCD は起動されません。最後に WinCDR 5.01 側の細工が必要なようです。インストールディレクトリにある bypas_mt.reg というファイルをダブルクリックしてレジストリ設定を行います。これをやらないと、レコーダー選択画面で CD-R を選択しても「他のアプリケーションが CD-ROM をしようしています。」というメッセージが出て使えませんでした。一応これで、WinCDR 5.01 を使えるようになりました。今後バージョンアップでこういった問題も解消するのでしょうが、それまでの急場しのぎにはなるかと思います。Aplix に対して言いたいのは、このバージョンで Windows 2000 対応を謳うのは時期尚早だということ。あまりにも制限事項がシビアすぎです。ちなみに、Adaptec の EasyCD Creator は 4.02 という次期バージョンで Windows 2000 完全対応になるようです。4.01 でもそれなりに動作はするようですが、私は持ってないので詳細は不明です。
次に USB の問題です。現在私が使っている USB 機器は、Logitech の iTouch キーボードと Microsoft の InteliMouse です。これを MITSUBISHI KT-X403 という USB ハブに繋いでます。この USB ハブは MITSUBISHI RD17GIII ディスプレイのオプションでして、アップストリームが2系統ついてます。ディスプレイの BNC、D-SUB 切り替えに連動して USB も切り替わるようになってます。つまり、ディスプレイの切り替えボタン1つで、キーボードとマウスも同時に切り替わって2つのマシンを使うことができるという便利なものです。Windows 98 ではうまく動いていたのですが、Windows 2000 ではうまく切り替わらなくなってしまいました。切り替える前にログオフしておけばうまくいくことから、ログインした時に走り出すソフトが原因だと思ってるのですが、犯人はまだ見つかっておりません。他に、USB キーボードのキー配列が時々英語キーボード配列に変わってしまうという現象が起きてます。これは Logitech のキーボードドライバが問題のような気もするのですがよくわかりません。ドライバを再インストールすると直ることもあるし直らないこともある(笑)という状況です。Windows 2000 に標準でバンドルされている他メーカーさんの日本語 USB キーボードのドライバを使うと安定して動くという噂もあります。他に、USBキーボードがらみの問題として、起動時「i8042prt デバイスで再試行可能な回数 (レジストリを使用して構成) を超過しました。 」というエラーがイベントビューアに記録されます。PS/2 にはキーボードが繋がってませんから、こういったエラーが出るのはわからんでもないのですがね。そこで、PS/2 キーボードドライバを削除してみたのですが、こいつは Plug&Play で復活してしまいます。(爆)どうやら、マザーボード P3B-F 側の問題もからんでいると思われます。とにかく Windows 2000 のキーボードドライバはよくわかりません。普段は、「PS/2キーボードドライバ」と「Logitech キーボードドライバ」の2つが存在してるのですが、ふと気づくと「HIDキーボードデバイス」というのが現れて、「PS/2 キーボードドライバ」がなくなってることもあります。面白いことに ABIT BH-6 に Windows 2000 をインストールするとキーボードドライバは、USB のものが1つだけなんですよね。PS/2 のドライバは現れません。でも、時々キー配列が英語に変わるという現象は同じです。
まあ、色々問題はあるものの SP4 が出る頃(来年か?)までには、問題が解消されて安定して動くようになることを望みます。
Office 2000 の怪 (2000/03/05)
私はいまだに Office 2000 を導入していません。もし、仕事で Office 2000 が必要になったらたら導入せざる得ませんけど、今のところそんなことはなさそうです。で、持ってもいないソフトに対してとやかく言う筋合いはないのですが、ここをご覧ください。ここには「Windows 2000 上での Office アプリケーションに関する問題」というタイトルで、Windows 2000 で動作させる時に発生する問題について書かれてます。この一覧を見て面白いのは、Office 2000 の問題ばかりが目立つことです。21項目中、15項目が Office 2000 の問題なんです。Office 97 よりも 2000 のほうが多くの問題が確認されているところが不思議です。Office 製品の OS 対応表がここにありますが、Office 97 は Windows 2000 に対応しているとなってますし、当然 Office 2000 も対応してます。ということは、Office 2000 だけ動作検証したというわけではなく、Office 97 も動作検証を行ったということでしょう。ならば、Office 2000 のほうが Windows 2000 上で問題が多発しているというのは面白い現象だと思いませんか?「新しいソフトだから枯れてないんだ」という見方もできなくはありませんが、Office 2000 は 97 に比べて完全に Windows 2000 の開発時期後半とオーバーラップしてますから情報も豊富だったはず。このような状況であれば、例の「MS分割」なんかしなくたって、十分に分割されてるんじゃないかと思ってしまいます。(笑) Office 製品だけじゃありませんよね。最新の BackOffice は、まだ Windows 2000 上でまともに動かないんだからお笑いなんです。さすがに Office と違って、以前バージョンの BackOffice のほうが良く動くってことはありませんけどね。とにかく、MS が言っていることを信じるなら Windows 2000 時代の Office 製品は 97 だということになります。(爆)
Windows 2000 の怪 (2000/03/11)
今まで見つけた Windows 2000 に関する怪のうち、「IME ツールバーが消える」という怪に対する対処方法が見つかりました。現象としては、IME ツールバーを表示するように設定しているにもかかわらず、消えたまま現れなくなるという現象です。一旦こうなってしまうと、IME のプロパティ設定やタスクトレイの右(左)クリックでツールバーの表示を ON/OFF しても復帰してくれません。この状態から正しい状態に戻す方法を見つけたものの、それは非常にわかりにくいものでした。
- 「コントロールパネル」「キーボード」「入力ロケール」タブの「インストールされている入力ロケール」より「日本語(MS-IME2000)を選択し、「IME の設定」を開きます。
- 「全般」タブの右下にある「標準に戻す」ボタンを押します。この操作ですべての設定がリセットされますので、設定値を変えたくない場合はツールバーを表示することは諦めてくださいませ。(汗)
- タスクバーにある「Microsoft IME 2000 (Japanese)」のアイコンにマウスカーソルを置き、右クリックすると「ツールバーを表示」というメニューが増えてます。もし、タスクバーにアイコンがない場合は、「コントロールパネル」「キーボード」「入力ロケール」タブの下にある「タスクバーにインジケータを表示する」がチェックされていないと思われますので、それをONにしてからやり直してください。さて、ここで勘違いしないでほしいのですがメニュー最上部にある「タスクバーに入れる」や「ツールバーを表示」というメニューじゃないんです。それとは別に、最下行にチェック可能なメニュー項目として表示されます。面白いことに、このメニューは3の操作を行った時のみ出てくるようです。このメニューを選択してチェックを入れてやれば、ツールバーの表示が復帰します。
なんともわかりにくい設計でしょ。これは明らかにバグと言って良い類ですよね。「仕様です」と言われそうですが、それならば「仕様バグ」でしょう。
最近気づいた Windows 2000 の怪は、起動後、しばらくすると プライマリの DNS サーバーを見失っているという現象です。私のネットワーク環境には Linux 上の BIND (DNS サーバー) とルーターの DNS の2つがあります。ルーターの DNS の機能は、あらかじめ登録されているドメイン名が問い合わされた時にはそのアドレスを返し、それ以外は、ルーターに設定してあるプパイダの DNS へ問い合わせて返すという機能です。私は、Linux の DNS サーバーをプライマリに、ルーターの DNS をセカンダリに設定してます。なぜ、プライマリの DNS サーバーを見失っていることに気づいたのかと言いますと、メールやニュースクライアントがサーバーにアクセスできなくなってしまう現象に見舞われたからです。起動直後は確実にアクセスできているのに、何かのタイミングでできなくなってしまいます。メール、ニュースサーバーは Linux 上にあるのですが、アクセスする時には、CNAME で定義したエイリアスを使ってアクセスしてます。この CNAME で定義された名前はルーターには登録しておりません。しかも、この状態でメールチェックすると、ルーターが発呼してしまうことから、プライマリ DNS を見失っていると結論に達しました。ところが、ここでこれを覆す現象にも出くわしました。なんと、nslookup してみたところ、ちゃんとプライマリ DNS サーバーがどこにあるか理解してますし、CNAME で定義してある名前の正引き逆引きともに正しくひくことができます。ただし、ping だけは通りません。この事象が問題解決のヒントになると思うのですが、何を意味するのかが私のスキルでは理解不能です。(涙) とりあえずの解決策として、ルーターにも CNAME で定義した名前を登録するという方法で回避してますけど、根本的な解決になってません。DNSサーバーが、セカンダリに切り替わるタイミングもわかりませんし、なぜ切り替わるのかもわかりません。Windows 95/98 は大丈夫なので不思議です。
その他、USB キーボード、マウスで気づいた怪があります。Windows 2000 を休止状態で終了させると、復帰後にキーボードとマウスが戻ってこないです。(爆) PS/2 なら大丈夫なようですね。キーボードやマウスがいなくなると、どうしようもなくなるのでなんとかして欲しいです。前にも書きましたが、ログオンしたまま、USB キーボードやマウス抜き差しすると、いなくなってしまう確率は大です。この状況になると、電源ボタンでのシャットダウンも効かなくなります。他のマシンから Telnet でログインしてみるとノロノロ状態です。どうやら CPU 使用率 100% に陥っているみたいです。
今日のところはこれぐらいです。なんかよくわからんことばかりで、なかなか面白いですね。(笑)
割れ物注意 (2000/03/16)
このタイトルを見て笑った方もいらっしゃるとは思いますが、私は、先月 Windows 2000 が送られてきたときに、箱に「割れ物注意」とラベルが貼られてたのを見て大笑いしてしまいました。「割れ物」という単語に反応しない方には何のことやらわからないでしょう。しかし、こんなことを詳しく説明するべきじゃありませんので、敢えて説明はいたしません。(汗)
さて、昔インターネットなんて言葉さえ知らなかった時代にも「割れ物」に相当する世界はありました。草の根BBSでは、そういった物が置いてある所がありました。ただ、割れてることはなかったです。(笑) 会員レベルによるアクセス制限がかかっている所がほとんどでした。だから世間に知られることも少なかったです。しかし、今は、無料の Web スペースを利用したり、テレホ時限でFTPサーバーたてたりと花盛りです。当然、管理者側も躍起になって叩き潰していってます。でも、これは永久に続くもぐら叩き状態。時限式のサーバーにいたっては、なかなか潰せないのが現状でしょう。時々、不正にソフトウェアをやりとりしたということで捕まってますけど、ありゃ氷山の一角でしょうね。今や、こういった裏世界をネタに雑誌が発売されているご時世です。何も知らない一般人まで巻き込んでいっております。
そういった物に手を出そうとしている方に言いたいのは、まさに「割れ物注意」です。軽い気持ちかもしれませんが、その行為自体「罪」なんです。「知らなかった」じゃ済まされません。インターネットを甘くみてはいけません。当局が本気になれば、サーバーのログ等から経路をたどって個人レベルまで追い込むことは可能です。「串をさしてるから大丈夫」と思っているあなた。(笑) 本当にそうですか? 一度 Linux でもいいから Proxy サーバーを入れて動かしてみてください。
インターネットへ接続したとたん、それは玄関を開けて外へ出たのと同じです。ディスプレイに向かっている自分は「一人っきり」という錯覚に陥りますけど、それは間違い。接続した瞬間から公衆の面前に出たと同じです。そこんところを理解してないと、いずれ不幸になります。
衝動買い (2000/03/26)
PLEXTOR PX-W124TS を買いました。12/4/32 の CD-RW です。今までは Panasonic CD-R CW-7502 バルク品を使ってました。昔書いた内容を調べてみると、購入したのは 1999/02/01 で、価格は \28999 だったようです。約1年働いてくれたことになりますね。まだ引退させるには勿体無いので、とりあえずサブマシンに装着しました。さて、今回 PLEXTOR を購入したわけですが、実は、最初 Panasonic LK-RW7585TZ を買うつもりでした。これは 8/4/32 の CD-RW で ATAPI 接続の製品です。実売 \28000 程度で、お手頃感があったからです。でも、実際に店に出向いてみると、あれこれと目移りしてしまいました。話題の三洋のドライブ CRD-BP2 (BURN-Proof の製品) を採用した製品も見ましたが、バルクのドライブなら2台は買えてしまう値段には圧倒されてしまいました。箱を持ってレジに向かうおじさんを羨望の目で見送りながら、他のドライブ物色していたところ、目に付いたのが PX-W124TS です。前面の豊富なインジゲータと CD 再生ボタンが興味をひきました。面白いもので、こういったどうでも良い部分に目がいくもんなんですね。バンドルソフトは、B’s Recorder GOLD と B’s CLIP というのがちょっと残念でしたが、性能は折り紙つきのドライブであることは、CD-R マニアでない私も知るところです。問題は \35779 という価格をどう納得するかでした。さすがの私も悩んだのですが、「12倍速なんだから」と無理やり納得することにしました。通販にしときゃ悩まずに済んだものを、店に出向くとこういう結果を招くことになります。
ところで、実はこれだけに事足りずに、メモリとサウンドカードまで購入してしまいました。メモリなんてバカ安ですもんね。去年の11月頃、128M で \25000 とかしてたものが、\9000 です。あんな高い時期に買った私がバカでした。サウンドカードは AOpen AW744 を買いました。YMF744 チップは、これで2枚目です。SB Live も魅力的でしたが、さすがにそこまでする気にはなりませんでした。(笑) AW744 は一応4チャンネル、デジタル出力対応なんで良しとしました。そもそも4チャンネルスピーカーなんて家には置いてませんが。(爆)