テレワークををはじめよう

 最近「テレワークを実施したいのだがどうすればよいのか?」という相談を受けることが多くなりました。大きな会社の場合は、それなりのお金をかけて環境を構築しているわけですが、中小企業の場合はそうそう大金を投じるわけにもいきません。そこでお薦めしているのが「VPN接続によるリモートデスクトップの利用」です。VPNとは、Virtual Private Network の略で、日本語では「仮想専用ネットワーク」になるでしょうか。会社側にVPNサーバーを用意して接続することで、外部から会社内のネットワークに接続することができるようになります。インターネットを介して接続するわけですが、あたかも専用線のようにセキュリティを確保しつつ接続することが可能です。リモートデスクトップとは Windows 10 Pro に搭載されている機能です。他のパソコンから接続して手元にあるパソコンのように操作することが可能です。ただし接続される側(会社側)のOSが Pro であることが必要です。一方、接続する側(自宅側)は Home でも問題ありません。パソコンを使う業務を自宅からリモートデスクトップで行うことで出勤を減らすことが可能になるでしょう。

イメージは以下のとおりです。

追加が必要な機器はVPNサーバーとなるパソコンです。もし使用していないパソコンがあれば代用できるかもしれません。またルーターについては設定の変更が必要です。ただし機器によっては使えない場合もあり、新しいルーターが必要になることもあります。先に述べたとおり、会社のパソコンは Windows 10 Pro が必要ですので、現状 Windows 10 Home を使っている場合はアップグレード費用が必要となります。VPNサーバーで使用するソフトウェアはオープンソースを利用しますので費用はかかりません。

 私自身はソフトウェア開発を生業としておりますが、同時にシステムの運用・保守も行っております。当記事でご紹介した「VPN接続によるリモートデスクトップの利用」も実際に運用している構成となります。テレワークを行いたいのだが何から手を付けたらよいのかわからないという場合はお声がけください。当方、大阪府北摂在住です。

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