Apple Music と Google Play Music が日本でのサービスを開始しました。国内組では Line Music や AWA の動きも目を離せません。日本は海外と比べてCDを媒介とした音楽の流通がメインだそうですが、これら定額制音楽サービスによって徐々に様変わりしていくものと思われます。特に洋楽をメインに聴く層は Apple Music の訴求力は大きいのではないでしょうか。私はクラシック、ジャズをメインに聴く層ですが、Apple Music が網羅する音源は十分に魅力的です。しかし日本の音楽を聴く層には Apple Music は力不足かもしれません。Google Play Music だと AKB系の楽曲が入ってくるようですが、ジャニーズ系はどちらも音源を提供していないようです。さらにアニソン系も厳しそうですね。Line Music や AWA がどういう状況なのか知らないのですが、定額制音楽サービスへの音源提供を拒否しているアーティスト、レーベルや事務所が多い状況なのだと思います。
昔、レンタルCD、ビデオ店が出現した時、音楽や映画業界はこぞって著作権をたてにレンタル業界を叩きつぶそうとしました。しかし両者は新しい枠組みやルールを模索しつつ今日まで共存共栄でやってきました。そして、今や家庭にパソコンが1台あり、インターネットに接続されているのが当たり前のようになってきた時代。定額制音楽サービスが生まれたのは必然であり、今後レンタルCD、ビデオにとって変わる媒体になるであろうことは目に見えています。レンタルが始まった時のように、また新しい枠組みとルールのもとで音楽や映画を提供することになるわけです。この流れを止めることができないのなら、さっさと新しいルールに飛び込んで、そこで勝負したほうが得策だと思うのですが、そうは考えない方々もいらっしゃるわけです。それがジャニーズ系のような巨大利権を持った事務所を中心とした世界なのかもしれません。
さて、私は今、Apple Music と Google Play Music のどちらと契約しようかと悩み中です。網羅する音源としては Apple Music の勝ちですが、機能はどちらにも一長一短があります。Apple Music は iTunes という慣れ親しんだソフトウェアを使うことができることがメリットです。しかし、クラウドへアップロードできる曲数制限に差があり Apple は 2.5万曲で Google は5万曲です。私は3万曲以上持っていますので、Apple は不合格です。また、Google は現状で既に Android スマホと連携できますが Apple は iPhone しか連携できません。ただし、Apple Music は Android アプリの提供を予定しており、2.5万曲の制限も次の iOS バージョンアップで解決すると予告しています。これが実現されれば、私の中では Apple Music の圧倒的勝利となります。ですので、はやく Apple Music の Android アプリを見てみたいです。できれば9月中に公開して欲しい。。。なぜなら Google Play Music は 10月3日までに申し込めば 720円/月で使い続けることができるという特典があるからです。
できれば、来る 2015/09/09 の Apple のイベントで Apple Music の機能強化が発表されれば嬉しいですね。何も発表がなければ、、、Google Play Music にしようかな。。。