フリーのお仕事1998年5月

フリーのお仕事は本当に儲かるのか? (1998/05/08)

 自宅でソフトウェア開発の仕事をする場合、コンピュータさえあれば可能なように思えます。しかし、これは正確ではありません。コンピュータだけではダメなんです。電気代、通信費、ソフトウェアのバージョンアップや購入費、マシンのメンテナンスや購入費、技術情報を得るための書籍費等、こういったコストを無視することはできません。OSの切り替わる年なんかは、こういった経費がコンピュータ数台分かかることがあるのです。会社ではただ同然に使っているものも、フリーでお仕事するようになると、全て個人で負担するわけですから当たり前ですね。手取りのお金で単純に考えてはいけないんです。

新しいマシンが欲しい (1998/05/09)

 今使っているサーバーマシンは、PC/AT互換機 Pentium 166MHz Windows NT 4.0 Server です。これはサーバー兼開発用マシンとして使ってます。このサーバーに、PC/AT互換機1台と PC-9821が1台、それとノートパソコンが接続されています。これらも開発用マシンとして稼動しています。

 最近、客先で速いマシンに触れる機会が増えてきました。それに伴い開発用マシンの非力さを感じるようになってきました。そこで、今年は新しいマシンを購入しようと思ってます。思いたったきっかけは Pentium II 400MHz が出たことです。現在のサーバーマシンは、そのままファイルサーバー、データベースサーバー専用に使って、新しく購入するマシンには、NT Workstation を入れて、開発専用にしようと考えてます。ボーナス商戦頃には各社ともラインナップも充実しているのではないでしょうか。

情報はタダじゃない (1998/05/11)

 Windows 3.0 が日本で普及し始めた頃は、ソフトウェア開発のための情報を手に入れるのに苦労しました。日本語のまともな本がなかったため、洋書をあさるか、商用ネットで情報をあさるぐらいしか方法はありませんでした。SDKのヘルプやサンプルで事足りる方は十分だったのでしょうが、私のようなできの悪い人間は、それだけでは無理でした。MSDNが日本で販売されたことは私にとって福音でした。販売当初から現在に至るまで購入を続けてます。情報が比較的簡単に手に入るようになった今でも Windows ソフトの開発のための重要な情報源です。はるか昔は、MS-DOSの全てのファンクションから、PC9801のVRAMの構造や通信チップ、FDコントローラI/Oのようなハードウェアの知識まで、ソフトウェア開発に必要な知識は頭の中に入ってました。でも、Windows になってからは PC9801 固有のハードウェアの知識は必要ない代わりに、膨大なAPIを覚えることは到底不可能となりました。また、短いスパンで次々と送り出されてくる新しい技術の山。その中には、ある時点から営業的に名前だけ変わるものもあれば、短い期間で朽ち果ててしまうものもあるという具合です。もし、MSDNのような情報源がなければ、混乱してしまって開発を進めることができません。できの悪い私は、それでも事足りずにインターネットで情報をあさったり、解説本や月刊誌を買ってる有様です。

 よく同業者から「XXXする API を教えてください」という質問を受けることがあります。私はこの手の質問が嫌いです。理由は、まず自分自身が正確覚えているわけがないということ。また MSDN なり SDK を検索すれば、私が説明するよりも正確な情報を入手できるからです。それさえもやらずに、質問してくるのだとすると非常に身勝手な人間です。「自分で調べてください。私はあなたの技術顧問ではありません。」と言ってしまいそうになります。Visual Studio が発売される前は VB, VC は単体で販売されていました。この頃は VB しか持ち合わせていない人は、これら API に関する情報源を持っていませんでした。それで、この手の質問が多発していました。「SDKを買って下さい。」とでも言おうものなら「そんな高額なものは買えない。」と逆に怒られる始末。「そういう情報はみんなで共有しよう。」とまで説教たれられたこともあります。素人さん相手ならまだしも、同業者だからカチンとくるわけでして「私自身、時間と金を使って得たものをタダでよこせとは何事か!!」と思います。なんかケチ臭い話ですけど。。。

ディスプレイ購入 (1998/05/19)

 ディスプレイを買いました。三菱 RD17GIII です。今までは、同じ三菱の RD17Y を使ってましたが、今度新しいマシンを買うにあたりディスプレイも新調したというわけです。RD17Y に比べて画面ははっきりくっきりです。今までぼやけた画面を見ていたのだと改めて実感します。今回の購入にあたっては EIZO, SONY, TOTOKU も候補でした。選択の際にこだわった点は、

  1. メーカーは EIZO, SONY, MITSUBISHI, TOTOKU から選択。これは完全に好みの問題です。
  2. リフレッシュレートが 85MHz 以上であること。RD17Y は 75MHz でしたので、それ以上のものが欲しかった。
  3. BNC, D-Sub の2系統の入力が可能であること。今、マシン2台を共用で使ってます。ディスプレイ切り替え器を使わないで済むにこしたことないからです。
  4. 実売価格が8万前後であること。新規購入するマシンと合わせて費用を45万に収めたかったからです。

この条件で見てみると RD17GIII が条件に合いました。購入は TWOTOP で持ち帰りしました。あちこち回ったわけではありませんので安く買えたかどうかは疑問ですが、まあ良しとします。

マシンを発注しました(1998/05/19)

 Gateway です。G6-400 をベースにカスタマイズしてもらいました。実は TWOTOP でも、同様の構成で見積もりをとったんです。Gateway に比して 5万程安かったです。「PC100対応のメモリ128Mbyte分の差があるなあ。」なんて考えました。でも、なぜ TWOTOP にしなかったか?実はこれといった理由はなかったんです。敢えて言うなら単に TWOTOP が嫌いだからかもしれません。TWOTOP では、よくパーツを購入するんですよ。今回ディスプレイを買ったのも TWOTOP ですしね。でも、なんというか店の雰囲気が体質に合わないんです。少々高圧的な雰囲気が嫌なのかなあ。かと言って妙に馴れ馴れしいのも嫌ですけどね。もうひとつ理由があるとすれば Gateway の安心を買ったというところでしょうか。

マシン発注トラブル(1998/05/20)

 Gateway の担当者から、発注に問題があった旨の連絡がありました。HDDディスクの容量Upに対する金額に誤りがあったそうです。差額を銀行振込して欲しいとの要望がありましたが拒否しました。金額を誤ったのは Gateway 側なのに、私が銀行へ行って手数料を払ってまで振り込むなど、到底納得できなかったからです。私としては差額を支払う義務はないとも思いましたが、問題をこじらすのも嫌だったので別の支払い方法を検討することと、マシンの発注フローとは関係なくこの問題を処理することで合意しました。

 発注したのは大阪Gatewayです。当日は「今日から稼動しはじめた」という見積もり発注システムが動いていました。Access97 で作ってました。金額の間違いはマスターの登録ミスだったんでしょうね。その日は、最初に見積もりだけもらって、外で検討してから再び店へ行ったのです。発注時にも、再度見積もりから入力してました。「前のは呼び出せないんですか?」と聞くと「よくわからないんです」と苦笑いしてました。まさか呼び出せないなんてことはないんでしょうが、確かに画面をざっと見る限りどうやるのかわかりませんでした。

ディスプレイ初期不良(1998/05/21)

 RD17GIII ですが画面にグレーの縦線が無数に出て、メーカーに確認の上、TWOTOP で初期不良交換してもらいました。しかし、交換してもらったディスプレイも前ほどではないですけど同様に縦線が出てます。また、バチッ、バチッと放電音がします。色むらも気になります。ハズレが続くことってあるんですね。ロットによる不良なのか、運送時の衝撃なのかはわかりません。再度、初期不良交換しても同じだろうと思い、三菱さんに出張修理を依頼しました。現地修理が不可能な場合は持ち帰り修理になるそうです。その際は修理完了まで代替セットを貸してくれるとのこと。ただ、Nifty のログなどを見ると数ヶ月に渡ってるケースもあるみたいで心配です。

マシン発注トラブルその後(1998/05/25)

 今日、Gateway の担当者から連絡がありまして、発注金額の差額については、Gateway 側で対応するとのこと。14.4Gbyte の HDD がまだ入荷してないそうで、納品はだいぶ遅れるようです。たぶん、この HDD は IBM の DTTA シリーズだと思います。4月中頃に T-ZONE かどっかで見かけたきりで、どこのショップにも置いてないですね。元々 OEM 製品ですからショップで見かけるタイミングは遅くなるはずなのですが、 Gateway にも入ってこないというのは、製品自体に何か問題があったのでしょうかね。

ディスプレイ初期不良その後(1998/05/26)

 本日、三菱より担当の方が来ました。状態を確認してもらった結果持ちかえり修理となりました。ある程度の調整を現場でやってくれるのものと思ってたのですが、ちと期待はずれでした。代替え機として RD17G を置いていきました。修理調整期間はどれぐらいかかるのか尋ねましたが、はっきりとした答えはもらえませんでした。雰囲気から察するに結構な期間かかるようです。

 さて、担当者1人がやってくるのだと思ってたら、長崎の工場からやってきたという研修生の男女がいっしょでした。社会人1年生は初々しいですね。「なぜ三菱を選んだんですか?」と聞かれましたので真面目に答えてあげました。「前のディスプレイも三菱だった」「ダイアモンドトロン管は奥行きが小さいと思う(今のソニーも3ガンにしてからだいぶ小さくなったが)」と当り障りのない答えですが。

 代替え機のほうはかなり酷い物です。色むらも結構ありますし、歪みも調整しきれない状態です。このディスプレイと当分の間付き合わなければならないかと思うと憂鬱です。RD17GIII が満足な状態で帰ってくるのであれば我慢もできますが、そういう保証もありませんしね。「この機種の性能です」とか「個体差範囲内です」とかいうケースはよくあることみたいですから。

自宅でお仕事(1998/05/29)

 私の仕事場は自宅(賃貸マンション)の6畳間です。自宅で仕事する場合の問題は、奥さんと子供がずっといっしょということです。第一に集中力をそがれますね。子供がぐずりだすと気になりますし、子育てに追われる奥さんのイライラも気になります。ですから二人が起きている昼間は仕事がはかどりません。それで二人が寝てしまってからが勝負ということになります。私だけが嫌なのかというとそうではありません。私よりも奥さんのほうが嫌なようですね。亭主元気で留守がいいというところでしょうか。今年のはじめに「事務所を借りようか」と奥さんに提案したのですが却下されました。「お金がもったいない」とのこと。確かにそうですし、事務所に通う時間ももったいない。現状は二人とも我慢しているというところです。

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