Linux で GO 2001年01,07,08,10月

RedHat Linux 7J Professional Server (2001/01/17)

 わけあって、RedHat Linux 7J Professional Server をインストールしました。開発環境として使用するつもりです。RedHat 本家ならではの素性の良さも感じますけど、現状では不満点のほうが多いです。

 まず、インストール時に、DynaFont、Wnn6 がインストールされないこと。別 CD から手動でインストールしなければなりません。フォントの設定も自分で行わないといけません。色んな場面で日本語化の不備が目立ちます。爆笑したのが、インストーラーのメッセージに「インストール画像をハードディスクに転送中」と表示されたことです。「イメージ」を「画像」に訳したみたいですが、RedHat 日本法人は、こういう誤訳を全然チェックをしないんでしょうかね。その他、GnomeRPM のインストールダイアログにも「インストールさらたパッケージ全部」という誤訳があります。また、アップデート機能も不備があるようです。RHN Update Agent という便利そうなツールがついているのですが機能しません。自分で RedHat サイトへ赴くか、レジスト後にメールで送られてくる ftp へアクセスして自力で Get してアップデートをしなきゃなりません。また、サイトも文字化けが酷くて書いてある内容がわからないページが存在します。さらに、日本語版固有の情報なんて見つかりもしません。例えば DynaFont や Wnn6 のインストールと設定方法についての記述を見つけることができませんでした。付属のドキュメントにも入ってないようです。これでは、スキルのない人は、ftp 版と同じ状態で使い続けるしかないです。X はもとより、アプリケーションで DynaFont を使おうなんて至難の業でしょう。

 いったい、日本法人はどんな仕事をやっているんでしょう?日本語版を出すからには、もっとテクニカル面を充実させないとダメだと思います。その点、TurboLinux は、サポート体制もしっかりしてきましたし、テクニカル面でも充実してます。今まで TurboLinux は中途半端な所が多いと思ってましたが、今回、RedHat Linux 7J をインストールして、TurboLinux のほうが格段に良いと実感しました。RedHat は、今の体制のままだと、日本での勝負は先が見えてるでしょうね。

サーバーマシンのグレードアップ (2001/07/30)

 Linux サーバーマシンのグレードアップを実施しました。メインマシンを Athlon 1.2G にグレードアップしたための、玉突きグレードアップです。(笑) サーバーマシンは、Intel SE440BX、Pentiumu III 450MHz だったのを、元々メインマシンで使用していた、Gigabyte BX-2000+ と Pentiumu III 700MHz に入れ替え、HDD と メモリも追加しました。実は、サブマシンが ASUS P3B-F、Pentiumu III 500MHz なので、これを、Linux サーバーに玉突きするのが順当な線だったんですが、3台のマシンを組替えるのは面倒なので、エイヤっと、そのまま Linux サーバーに 700MHz をくれてやりました。(笑)

CPUIntel Pentium III 700MHz
MemoryN/B SDRAM PC100 CL2 640Mbyte
M/BGigabyte BX-2000+
VIDEOATI Xpert@Play 98
HDDQUANTUM FIREBALL EX6.4A (6.4G)
IBM DTLA-307045 (45G) ATA66接続
IBM DPTA-372730 (27G) ATA66接続
CD-ROMMItsumi FX320S
NICSMC EtherPowerII
SOUNDSound Blaster 16 PnP
MOUSELogitech MouseMan
KEYBOARDGateway 日本語 106
MONITORAlphaData ACM-215

 かなりマシンの性能がアップしましたので、ファイルサーバーとしての体感速度がアップしました。HDD は、今まで DMA33 で動いてましたから、Ultra ATA 66 接続になったことも大きいでしょうね。Linux には、ちと勿体無いかなあ。

RedHat 7.1 (2001/08/04)

 RedHat 7.1 Workstation 日本語版の FTP版をサブマシンにインストールしてみました。パッケージングは、7.0J に比べて大分よくなってる感じがします。少しは日本語環境のことがわかってきたんでしょうね。RedHat 7.1 の最大の特徴は kernel 2.4 が採用されていることです。例えば、Oracle 9i をインストールする場合は、kernel 2.4 が必要ですから RedHat 7.1 は選択肢のひとつとなります。Java2 については、kernel 2.2.12 と glibc 2.1.2-11 で動作するということになってますので、kernel 2.4 では動かなくとも文句は言えません。とは言うものの JDK 1.3.1 と Tomcat 3.2 をインストールしたところ問題なく動きました。ただ、コマンドラインで java を起動した時に、core を吐いて落ちることがあったので不安定かもしれません。

 私は、当分 kernel 2.2 でいくつもりです。kernel 2.4 にすると Oracle 8i が動かないので、9i のりビジョンが1つ2つ上がってからでも遅くはないと思ってます。それに、秋には TurboLinux の新バージョンも出るようですから、それも見てみたいです。なんやかや言っても TurboLinux の日本語環境は RedHat に比して秀でてますからね。

TurboLinux 7.0 (2001/10/14)

 いよいよ、kernel 2.4 へ乗り換えを決意しました。TurboLinux 7.0 Workstation の FTP 版にしました。製品版を買う金ないし、基本的にサーバー用途ですから。

 現在のサーバーからのどのように移行するかを考えました。メールサーバーをできるだけ止めたくないので、移行するにあたり代替メールサーバーを立てることにしました。代替サーバーに TurboLinux 7.0 をインストールすることで、あらかじめ移行に際する問題点の検証にも役立ちます。Oracle 8i も kernel 2.4 の移行に際して Oracle 9i へバージョンアップする必要がありますので、代替サーバーに一度インストールして検証することにしました。

 さて、現在使用しているサーバー機能を洗い出してみましたところ、

DNSサーバーnamed
DHCPサーバーdhcpd
メールサーバーsendmail
WEBサーバーhttpd
プロキシサーバーsquid
ニュースサーバーleafnode++
Sambasmb
Timexntpd
XX
X フォントサーバーxfs
データベースoracle

でした。その他、移行が必要なサービスは、

無停電電源管理apcups
DynDNS クライアントddclient

でした。これら、サービスの設定ファイルと、その他、ネットワーク設定をバックアップしておいて、前準備は終了。

 まず、代替サーバー機に、TurboLinux 7.0 Workstation をインストールしました。インストールは問題なく終了。インストーラーも GUI でいい感じでした。ただ、リブート後に X が立ち上がるのかと思ったら、テキストのログインプロンプトのままでした。インストール時に KDE を指定したはずだと思いつつ、ログインして /etc/inittab を見ると、runlevel が 3 になっていました。これを 5 に変更してリブートしてやると、X が起動し gdm のログイン画面が現れました。

 最初にやった作業は、turbopkg で自動アップデートです。発売されて1ヶ月ですが、結構な量のアップデートパッケージが上がってましたね。でも、ADSL だから楽勝です。(満足) アップデート後、一応リブートして、sendmail の設定を行いました。これは、前準備でバックアップした設定ファイルをコピーして、/etc/rc.d/init.d/sendmail start で終了。ルーターのルーティング設定を、代替サーバーに切り替えた後、プロバイダ経由のメール配信が正しくできることを確認して、代替サーバーの構築は一応終了です。

 それから、代替サーバー上で、他のサービスの移行設定を検証しました。まず、大きく変わるのが inetd ですね。TurboLinux 7.0 は、xinetd へ変更されてますので設定は、/etc/xinetd.d で行います。今回移行するサービスのうち leafnode++ が関係します。このパッケージは元々 TurboLinux には入ってませんので、Kondara のパッケージを拝借することにしました。Oracle 9i のインストールテストもやりましたが、問題なくインストールできることを確認。その他、サービスの移行も、xfs はフォントディレクトリの設定を変更しなければなりませんでしたが、概ね問題ないようです。

 予行演習も終了して、本稼動サーバーに新規インストールしました。元々、本稼動サーバーは、OS で使用する HDD とファイルサーバー(Samba) で使用する HDD 2本という構成にしてます。ですから、ざっくりと新規インストールしてやればOK。気をつけないといけないのは、ファイルサーバー用の HDD 2本を間違ってフォーマットしないことだけです。(笑)予行演習どおりにインストールして、ルーターのルーティングを本稼動サーバーに切り替えて作業終了です。

 以上、調査から始まり、全ての作業終了まで3日を要しました。時間がかかった割には、あっさりした書き方になってしまいました。(笑) TurboLinux 7.0 Workstation FTP 版の出来はなかなか良い感じです。KDE もいい感じです。しばらく、遊んでみて何か気づいたら報告します。

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