「Windows 10 Fall Creators Update で Hyper-V が全滅」に書いたとおり、何も考えずにアップデートを実行すると Hyper-V の仮想マシンが動かなくなります。私の環境では仮想マシンのうち Windows 8 時代に作成した古いものが概ねダメなことがわかっています。アップデートできた仮想マシンとできなかった仮想マシンについて色々と違いを見ているうちに、もうひとつ違いを見つけました。それは「構成バージョン」というものです。被害を受けていない仮想マシンの構成バージョンは7.0でした。Fall Creators Update がかかった Windows 10 で新しい仮想マシンを作成すると構成バージョンは8.2なります。アップデートをかける前の OS では 8.0 になりました。
Hyper-V マネージャで仮想マシンを選択状態にすると下に「構成バージョン」が表示されています。仮想マシンを右クリックして出てくるメニューには「構成バージョンのアップグレード」というのがあります。

そこで、Fall Creators Update 前に、全ての仮想マシンに対して「構成バージョンのアップグレード」を実施してOSをアップデートしてみました。結果、アップデート後も問題なく全ての仮想マシンが動きました。いや実際には「Windows 10 Fall Creators Update の Hyper-V で生まれた「既定のスイッチ」」の記事の問題は発生しました。既存の仮想スイッチは削除されてしまいましたので新たに作って仮想マシンすべてに指定しなおしました。
解決したと思いきや、まだ問題が残っていました。それは上で動いた仮想マシンを Fall Creators Update済みの他のPCにコピーしてもインポートできないのです。現象は再び「Windows 10 Fall Creators Update で Hyper-V が全滅」へループです。もう笑うしかありません。仮想マシンのイメージの移動ができないのは致命的。仮想マシンの意味がありません。Microsoft さん!これは仕様であるとは言わせませんよ。早急に解決願いたいです。