Linux で GO 1999年12月

なぜ glibc 2.1 なのか (1999/12/28)

 なぜ、突然 glibc 2.1 へ移行したのかというと、実は「これ」です。JBuilder3 Foundation を動かすためです。JDK 1.2 があれば動くのですが TurboLinux にバンドルされている prev1 じゃダメです。RC2 が必要で、Get して入れてみたものの、まともに動きませんでした。色々と調整しみましたが、結局「libc に XXX(忘れた)のエントリーがない」と怒られて断念。で、手元にあった Laser5 Linux 6.0 の登場と相成ったわけです。今や、Oracle 8i for Linux にしたって、もう glibc 2.1 でしか動かないご時世ですから、glibc 2.0 とおさらばしてもよい時期でしょう。次の TurboLinux は glibc 2.1 になるのでしょうが、それまで待つのもバカらしいと思いました。

 さて、Laser5 Linux 6.0 は、RedHat 6.0 をベースにして、あっちこっちのディストリビューションのいいとこ取りで出来上がっているようです。最近出た glibc の修正版は Kondara から持ってきているし、Vine のプリントツールが入っているし、という具合です。Laser5 のサイトを覗いてみて大笑いしたのが FAQ です。その中に「GNOME環境を利用時、core ファイルができる」という項目があるのですが、その回答が「GNOMEはまだ不安定な部分もあり、core ができあがることもあります。しかし影響はないとおもわれますので、もし気になるようでしたら、コマンドラインより ulimit -c 0 としておくことで、coreファイルが出力される事を抑止します。」だそうです。(爆笑) せめて、どういう操作で core ができるのか?って調べる気もないんでしょうかね。core が何のためにあるのかさえわかってない。これが Laser5 の体質なのでしょう。と言うよりも、日本で Linux を商売にする企業全般に言える体質ですね。全部「人まかせ」です。その点、Vine とか Kondara とか(RedHat 系に限ってます)のボランティアベースで登場したものは、技術的な裏付けがあって安心感があると感じます。ただ、難点があるとすればサポート体制です。私のように個人ベースで Linux を利用する場合はサポートなんてどうでも良いのですが、一般企業となるとそうもいきません。やはり RedHat や TurboLinux のようなブランド物が安心ということになるかもしれませんね。しかし、これが「人まかせ体質」と矛盾するのだから変な話です。技術の裏付けがないサポートなんて、なくたって一緒と思いますが、世の中はそうにはならないから面白い。日本での Linux ビジネスは、まだまだ、これからだということなんでしょう。

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