Linux で GO 2000年7月

TurboLinux 復活!!(2000/07/01)

 仕事がらみで、TurboLinux 6.0 Workstation をインストールしました。触ってみましたが、やはり色々と不満がありますね。まず、管理ツールが不十分です。ユーザー、グループ管理のためのGUIツールがありません。昔は、Tcl/Tk のGUIがあったのになくなってるんですね。PnP カードを認識させるGUIツールもなくなってます。こういった部分は、2.0 の頃は充実してたのに、それ以降どんどん後退していってるように感じます。

 さて、久しぶりに ftp.turbolinux.co.jp を訪れました。登録されているアップデートモジュールを全て Get してから、何も考えずにアップデートかけたら、さっそくヤラレテしまいました。(爆) glibc-2.1.3 にアップデートされたのは良いのですが、その locale データがないみたいなんですよね。全て文字化けしてしまい使い物になりません。オリジナルの glibc-2.1.2 に戻して復旧しました。うーーーん、なんでこんな中途半端なことするんだ???

 今までも言いつづけてきましたけど、TurboLinux は詰めが甘さはピカイチです。Vine と比べると雲泥の差です。仕事がらみとは言え TurboLiunx に付き合わざるえないのはトホホです。この世界、良いソフトが売れるとは限らないんですよね。要は営業力、組織力だというわけですな。

Vine が RedHat から!! (2000/07/05)

 びっくりしました。なんと、Vine の次期バージョンから、RedHat が販売・サポートを行うとのこと。企業ユーザーのサポートを強化するためだそうですが、その見返りと言ってはなんですが、Project Vine は、RedHat 日本語版の開発協力を行うようです。ご存知のように、本家 RedHat 日本語版は、日本語ディストリビューションとしての完成度が低かったわけで、日本語化では定評のある Vine の協力を得られることは大きなメリットのはず。一方、Vine 側も、企業ユーザーへのサポート体制を確立することができるのはメリットです。

 しかし、そもそも、Vine は RedHat をベースとして、日本語化を行っているディストリビューションです。本家 RedHat へ、日本語化のノウハウを提供し、RedHat が Vine へ近づけば近づくほど、その差別化は難しくなります。企業ユーザーをターゲットにした時点で、RedHat というブランドは絶対的な存在です。RedHat が日本で成功すればするほど、Vine の企業ユーザーは、RedHat へ流れると思います。そう考えると、長期的には Vine にとって不利な提携じゃないんでしょうか?なぜ、企業ユーザーが Vine を使ったのか? を考えてみればいいんです。実は、企業ユーザーは、RedHat 日本語版を使いたいんですよ。だって、商用アプリケーションを導入する場合、それらは、必ずと言っていいほど RedHat 対応を謳ってます。一方、Vine 対応って謳っているものは少ないです。海外のアプリケーションであれば皆無でしょう。Vine は、RedHat との互換性が高いので問題なく動きます。だから、日本語化に不備のある RedHat よりも Vine を選択したというのが実態でしょう。ところが、今後 RedHat が Vine 並みの日本語環境構築ができるようになったら話は変わってきます。企業ユーザーというのは、昔から保守的なんです。例えば、Oracle8i for Linux が、RedHat での動作保証をしているならば、たとえ Vine で動くとしても、わざわざ Vine を選択しません。今は、「日本語環境」という問題で Vine を選択していても、RedHat の日本語環境が問題なくなれば、RedHat を選択するはずです。

 この業界に身を置く者として今回の提携は歓迎です。本家 RedHat が頑張ってくれれば商売がやり易いからです。でも、いち Vine ファンとしては、ちょっと心配です。RedHat に食われてしまいそうな気がします。

VMware で遊ぶ (2000/07/07)

 TurboLinux から VMware Express for Linux が送られてきました。さっそく遊んでみましたが、なかなか面白かったです。まさに、仮想 PC/AT互換機なんです。VMware を立ち上げて Power On すると、メモリチェックが始まります。それから、IDE 機器を認識をするという、まさにパソコンそのものです。しかも、F1 で BIOS セットアップまで立ち上がります。Phoenix BIOS 4.0 とのこと。なんかワクワクしました。Windows 98 SE をインストールしたのですが、インストール方法は、普通のパソコンとまったく同じです。fdisk で領域を作って format してから、インストールしました。しかし、インストールに時間のかかるのなんの。。。ハングしたのかと思うほど時間がかかりました。やっと入ったと思ったら起動しないんですよね。TurboLinux のサイトを見ると、EMM386.EXE に NOEMS オプションが必要なのと、jdisp.sys /HS=LC が必要とのこと。なんか、ここらへんを弄る必要があるあたりは、Windows 3.1 の時代に戻った感覚です。(笑)で、無事起動したものの、起動するまでの時間が長いのなんの。。。

 ということで、無事に起動した画面がこれです。Windows 2000 から PC X Server で繋いで、そこから VMware の Windows 98 を起動してる画面です。なんか不思議な感じですよね。ちゃんとネットワークも繋がってるでしょ。起動してしまうと速度はそこそこ出ます。フルスクリーン表示にすれば、ちょっと遅めのマシンと非力なディスプレイカードが載ったマシンって感じで動いてくれます。なんとか使えるレベルにはあります。けど、それだけって気がしないでもないです。私は、これを常用する気にはなりませんね。(笑)

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