開発日誌2000年5月

Oracle8i EE Release 2(8.1.6) (2000/05/05)

 Oracle8i Enterprise Edition Release 2 は、8.1.5 より格段に良くなってますね。わざわざ Release 2 とネーミングした理由がよくわかりました。

 Oracle Management Server とか、ディレクトリサービスとか、私には馴染みのないものがバンバン出てきますし、管理ツール類も Java ベースのものがてんこもりメニューにぶら下がってます。Oracle8i から登場した「サービス」が、まだよくわかってないのにトホホ状態であります。(汗) これは、ちょっと力入れて勉強しておかないと時代に取り残されてしまいますね。ただ、Java ベースのツール類は完成度がイマイチの感があります。例えば、SQL Plus Worksheet は、まともに動きませんでした。Oracle 7.3.3 の時は、こういった管理ツール、アプリケーションはバリバリに Windows アプリケーションでした。機能も豊富でしたし使いやすかったので、こういったツールが復活したのは喜ばしいのですが、今の状態では不満が残ります。Java は 1.1.7 ベースで動いてますから、Java2 に移行してくれれば幸せになれるのかも。

 ところで、Release 2 の Linux 版は、つい先日公開されたばかりです。Oracle Technology Network から Get できます。Linux 版が出たことで Release 2 は全てのプラットフォーム版が出揃ったことになるのかな。

 それにしても、Oracle8i EE for Solaris x86 版がどうしてインストールできないのか?未だに謎なんですよね。それに、Solaris x86 版は OTN に登録されてないんです。Linux 版がある限り不便はしないのですが、Solaris 版がまともに動けば、我が家のサーバーを Linux から Solaris にリプレースしても良いと考えていただけに残念です。

※ 2000/05/18: Oracle8i EE 8.1.5 for Solaris x86 はロケールを英語環境にしてインストールすれば可能なようです。

再度 Windows 2000 の憂鬱 (2000/05/06)

 Windows Update にアクセスすると「重要な更新」として Q254049 「Windows 2000 日本語版、固定ピッチ フォント問題の修正プログラム」というのがあります。これを適用すると、Visual Studio 6.0 のセットアップが不能になりました。原因を突き止めるのに2日程費やしてしまいました。Office 97 や Word98 のセットアップもおかしくなります。CD-ROMの自動起動でセットアップしようとするとエラーが発生してインストールできません。こちらは、SETUP.EXE を直接起動すれば回避できるんですが、Visual Studio のほうはダメでした。

 毎度のこととは言え本当に困ったものです。アップデートすれば別のバグが出るという法則はわからんでもありませんが、Windows Update で配布されるレベルのものは十分にテストして欲しいと思いました。MS はサービスパックレベルでも同じことをやりますから、何を言っても仕方ないのでしょうけどね。(爆)if (Visual Studio 6.0 をインストールする && Q254049 パッチも必要) { Install(“Visual Studio 6.0”); Install(“Q254049 パッチ”); }

という順番なら両方インストールできます。しかし、今後インストールできなくなるソフトウェアが出るかもしれません。ちなみに、Oracle8i のインストール時にも同様の問題が発生しました。(SETUP.EXE直接起動で回避できましたが)

 MS は裁判に負けてすったもんだしてますし、内部から OS のコードが流れ出したり、社員(準社員?)が OS をオークションにかけたりと、だいぶモラルが低下しているようです。日本MS も社長が逃げ出しました(というより追っ払われた?)しね。古川さんが現場に返り咲いたのは、昔の人間にとっては「おめでとう」と言いたい気もします(憎めない人ですよね)が、内部のゴタゴタが世間の目に触れるようになったということは、そろそろ MS も下り坂ということかもしれません。

 Linux 頑張れ!! IBM 頑張れ!! IBM が頑張ってくれれば Sun はもうどうでもいいや(爆)

「Windows 2000 日本語版、固定ピッチ フォント問題修正」の問題 (2000/05/15)

 MSのサポート技術情報に、上記 Windows Update した際の問題に対する情報が掲載されました。この問題、あまりに頭にきたんで MS のサイトにあるフィードバックから問い合わせをしたんです。そうしたら「サポートに電話してくれれば技術者が対応する」という回答のメールが届きました。しかし、バグ報告のために電話するのも馬鹿げてるんで無視してたところ、今日「サポート技術情報が公開された」とのメールが届きました。

 サポート技術情報に載ったということは、将来バグ修正される可能性は高いです。しかし、過去に Knowledge Base に載って修正されていないバグは山のようにありますから、過度の期待は禁物ですね。(笑) ただ、この件に関しては、自社製品のセットアップができないわけですから修正されることでしょう。

JBuilder 3.5 Professional 到着 (2000/05/18)

 JBuilder 3.5 Professional が到着しました。3 と比べて違うのは、

  1. マニュアルの冊数が増えた。
  2. Laser5 Linux 6.0 Rel2 配布版が付属している。
  3. Delphi 4, C++Builder 4 の Standard 版が付属している。
  4. インストール方式が違う。
  5. 画面構成が若干違う。(JBuilder Foundation と同じ)

という点です。CD-ROM は1枚でして、Windows,Solaris,Linux 版が入っています。この中から必要なものを1つ使用できることになっています。Laser5 Linux が付属しているのは Linux 用に使ってねということでしょう。Delphi 4, C++Builder が付属している意味は理解できません。(笑) 営業上の理由でしょうが、Standard 版ってどれくらい使いものになるんでしょうね。インストールしてませんので、よくわかりません。

 さて、JBuilder 3.5 のインストーラーは Install Anywhere が使われてます。JBuilder Foundation と同じですね。Professional 版は、JBuilder Foundation + プロフェッショナル版追加機能 という構成になってます。まず、Foundation をインストールしてから、pro, JDataStore、オンラインマニュアル、サンプルプログラム、OpenTools マニュアルと、計6回(うち OpenTools マニュアルは ZIP 展開)のインストールが必要となってます。無償で提供されている Foundation との違いは、pro と JDataStore です。pro には dbSwing や DataExpress が入っているんでしょう。JDataStore は Java で作られた埋め込みデータベースエンジンです。外部のデータベースエンジンを必要せず、オブジェクトのシリアル化や任意データの保存に利用できます。マニュアルによると、外部データベースと非同期連携がとれるようなことも書いてます。

 というわけで、JBuilder 3.5 Professional を購入しても、dbSwing や dbExpress, JDataStore の機能が必要ないなら、Foundation で十分ということです。「じゃあ、なぜ、おまえは買ったのか」って??? 私にもわかりません。(爆)

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