開発日誌2000年6月

「Windows 2000 日本語版、固定ピッチ フォント問題修正」の問題2 (2000/06/02)

 なんと、Windows Update から、いつのまにかなくなってますね。大爆笑!さすがに、これ以上混乱させるのは、まずいと思ったのでしょうか。このパッチは、自社製品のソフトウェアのインストールができなくなるという洒落にならない問題でしたからね。このパッチ、「重要な更新」に含まれていたものですが、このままお蔵入りにするつもりなんでしょうか?だとすると大して重要じゃなかったわけですよね。改訂パッチを提供する方向に動いていることを願いますが、消したことで解決ってわけにはいかんでしょう。

 Windows Update には「重要な更新」って大げさに書いてありますが、ここには本当に重要な更新がのりません。それはセキュリティパッチです。これほど重要なパッチはないと思うのですが、例の JavaVM の問題(ユーザーの特定フォルダーをアクセスできちゃう問題)ものらなかったです。今年に入って MS から届いたセキュリティ情報は現在59件です。そのうち、Windows 2000 関連は8件程(正確に数えてません)です。これらの修正パッチは、Windows Update 以外から手に入れることになります。つまり「重要な更新」とは、パッと見てすぐにバレてしまうようなバグを指すようでして、そういう基準でいけば、「固定ピッチフォントの問題」なんぞはセキュリティよりも重要な修正だという扱いを受けるのでしょう。MSの脳みそは腐ってますな。

Forte for Java Community Edition (2000/06/02)

 Forte for Java Community Editon は Sun が Eary Access (次期バージョン評価版)として無償配布している Java IDE開発環境です。(画面はこちら)ざっくりと触った程度ですが、JBuilder よりも機能面で上をいっている感じです。IDE 内部で HTTP サーバーを動かすことができて、Servlet の開発が簡単にできるようになってるみたいです。もちろん、外部サーバーに接続することも可能です。IDE の機能は、プラグインで追加する設計となっており、よくできてます。IBM Visual Age for Java の最新版も同様のコンセプトですね。こちらは試用版を手に入れることができます。試用版と言っても、扱えるクラス数が 700 (だったかな?)という制限なので、そこそこ使えるんじゃないでしょうか。なんと、Visual Age for Java は、Tomcat を取り込んで、Servlet 開発が可能です。Forte for Java は、どうなんでしょうね。まだよく触ってないからわからないですが、JSP モジュールというのがありますので、Tomcat を組み込まずとも IDE で Servlet 開発が完結するんじゃないかと思います。

 JBuilder は、コーディングの機能では一長の感があり使いやすいです。Java アプリケーションやアプレットを作るには十分ですが、Servlet 開発となると力不足ですね。そもそも JBuilder は上位バージョンでも Servlet よりも VisiBroker を中心とした CORBA との親和性に重点を置いてますからね。Servlet に対する配慮もあるのですが、外部サーバーを指定できて発行できるという程度です。JBuilder 派の私としては複雑な心境ですね。

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