開発日誌1998年7月

Windows 98 は必要か(1998/07/07)

 既にアメリカでは発売された Windows 98 ですが、日本では今月25日に発売されます。アップグレードに際して色々と問題が出ているようですね。しかし、当のMS自身はそんなに大きな問題は出ていないと言ってます。どうやら、クリーンインストールすると問題にぶちあたる可能性は低くなるそうですので、発売直後に Windows 98 をさっそく入れてみようという方は、HDDをキレイキレイに(Format)してからされたほうがよいでしょう。一番いいのは Windows 98 のプレインストールマシンを買うことです。来年はじめ頃がいいのではないでしょうか。その頃には主要なバグも潰れていることでしょうから。

 さて、私自身はどうするかというと、当分の間は Windows 95 のまま使うつもりです。Windows 98 をプラットフォームとする開発案件が入ってきた段階でインストールすることにします。そういった案件は早くても今年後半からでしょう。遅ければ来年度になるかもしれませんね。Windows 98 への移行は Windows 3.1 から 95 への移行とは違って技術的に目新しいものは何もないに等しいです。私自身は慌ててアップグレードしても享受できるメリットはそんなにないと思います。現在、アメリカでは ServicePack 1 の準備も始まっているようですし、それが出てからでも遅くはないという思いがしています。

 Windows 98 は NT 統合への繋ぎのOSという位置付けだそうですね。ですから、Windows の最終バージョンになるはずです。ただ、次期 NT のリリースが遅れれば、Windows 2000 などというのが出てこないという保証はありません。無論それまでに、ユーザーがMSから離れてしまって別のOSが隆盛を極めるという可能性もなきにしもあらずなのですが。。。

仕事を再開(1998/07/29)

 ありがたいことに仕事を再開となりました。再び忙しい日々が戻ってきました。さて、7/25 には Windows 98 日本語版が無事に発売されました。日本人の新し物好きはやはり健在だったようで、発売日には、秋葉原、日本橋ともそれなりに盛り上がったようですね。先日、ある会社のシステム部門担当者に Windows 98 の導入について聞いてみたところ、来年度の検討事項になるとのことでした。やはり、導入やサポートのコストを考えるとバージョンアップには踏み切れないのが実情のようです。現在は Windows 98 の導入は禁止してあるそうで、Office97 と IE4 も禁止しているそうです。ちなみに、その会社は、いまだに VB4 と VC4.2 を使って開発してます。これはある意味で正しい選択かもしれません。

MSソフトの Windows 98 対応状況(1998/07/31)

 MS自身が出しているソフトウェアが Windows 98 にどの程度対応しているのでしょう。MS の発表では、一部で制限や問題が発生しているようですね。「はがきスタジオ1.0」は、1.5へアップグレードをしないと、日本語入力システムからテキストボックス内に文字を挿入できないようです。開発ツールでは、VB5.0,VJ1.1でインストールや設定に注意が必要なようです。BackOfficeクライアント類は、MSの発表では動作するのかどうかよくわかりませんでした。SMS Server 1.1 クライアントは動かないようですが、その他は一応、サポート対象となるようです。

 対応状況はおおむね良好とは言えますね。まあ、自社ソフトがトラブルようでは、それこそ大問題ですからね。少々、気になるのは「現在確認中」というソフトがいくつかあることです。もしかしたら、まだまだ、隠れた問題が潜んでいるのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました