NW-ZX507

 NW-ZX507を手に入れました。Sonyは200時間再生しないと能力を発揮しないと説明していますので、まだまだ感想を述べるには早い段階なのですが、新WALKMAN(ZX507)を今まで使用していた旧(ZX300)と比べてみたいと思います。
 ZX300は独自OSでしたが、ZX507は Android OS です。メリットは Sony 自身が「ストリーミングウォークマン」と謳っているように、Spotify、Amazon HD, Apple Music などのサブスクリプションサービスを WiFi 経由で聴くことができることです。しかもウォークマンが備えている音質向上設定を使うことで高音質で聴くことができます。ただし Android OS の制限で Amazon HD のようなハイレゾ配信は、現状では音が劣化してしまいます。今後ファームウェアのアップデートで対応される可能性はありますが現段階では未定です。最近 Sony は mora qualitas というハイレゾ配信サービスを始めましたが、こちらは12月に対応されるそうです。もちろん自社サービスなので音質の劣化なしにハイレゾを楽しむことができるはずです。
 本体やmicroSDXCカードに保存したハイレゾ音源は「W.ミュージック」というアプリでハイレゾ再生可能です。操作性もZX300とほぼ同じで戸惑うことはありませんでした。
 Android OS になってスマホ同様の利便性を手に入れた反面、電池の持ちはかなり悪くなりました。ZX300と比較すると電池の減り具合が倍以上に感じます。使い方によっては終日電池をもたすことが難しいかもしれません。WiFiやBluetoothのOn/Offをこまめに実施して電池の消費を抑えるなどの工夫が必要です。
 肝心の音ですが ZX300と比べて低音の鳴り方がふくよかです。元気に鳴ると言ったほうが近いでしょうか。悪く言うとスッキリ感がなくなったとも言えます。しかし、まだメーカー推奨の200時間を再生していない段階なので今後音が変わってくるかもしれません。明らかに良くなったのがアンバランス接続の音です。ZXシリーズは4.4mmバランス接続と3.5mmアンバランス接続の2種類のコネクタが存在します。3.5mmアンバランス接続とは一般的なステレオミニプラグと呼ばれるコネクタによる接続です。実はZX300ではアンバランス接続の評判が悪くてバランス接続専用機とまで言われるほどでした。私もバランス接続できるイヤホンやヘッドホンでしか使っていませんでした。ZX507ではアンバランス接続の音が見事に改善されています。接続するイヤホン、ヘッドホンを選ばなくなり色々と楽しむことができるので嬉しい限りです。
 正直、この製品はコストパフォーマンスが悪いと思います。こういうオーディオ機器は少しの音質向上のために莫大なコストをかけないといけないようです。あるいはコストをかけたことによるフラシーボ効果狙いというのがあるのかもしれません。ストリーミングサービスを気軽に使いたいだけなら、新しく発売になった A100シリーズがお薦めです。

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