Linux で GO 2000年12月

TurboLinux 6.0 のアップデート (2000/12/02)

 TurboLinux 6.0 のアップデートを実施しました。例によって色々と問題ありなのですが、その中でも XEmacs に少々ハマリました。21.1.10 にアップデートすると、Ctrl-\ キーで、japanses-egg-wnn が起動しなくなってしまったのです。結局、configure に –with-wnn6 を追加してリビルドしたら直ったのですが、当初 lisp 周りを疑ったために遠回りしてしまいました。最近は、japanese-egg-wnn を使わない方向になってるんでしょうか?

 TurboLinux に限りませんがアップデートパッケージの提供方法には不満があります。一般的には、アップデート用のディレクトリを用意して、アップデートされたパッケージを登録して配布しています。しかし、履歴やアップデート内容を記したドキュメントが整備されていないんですよね。あったとしても、個別であり、散逸しててまとまっていません。例えば、XEmacs のようにパッケージングを変更して、動作や操作が変わるようなものは、ちゃんとドキュメントとして記述しておいて欲しいものです。望ましいのは、現状の方式とともに、MS のサービスパックのように、節目節目でアップデートパッケージとドキュメントをまとめて提供するという方法です。ある時点のアップデートディレクトリのスナップショットを通常のアップデート用ディレクトリとは別にまとめ、ドキュメントも整備して、テストも実施して提供します。従来のアップデート用ディレクトリは、それを基準にして以後アップデートされたものを登録していきます。なんてことはない手法のはずですが、どのディストリビューションもこれをやってくれないんですよね。マイナーバージョンアップして売ったほうが儲かるからでしょうか。(笑) 実際「リリース2」とか「バージョンX.1」とか銘打って発売してます。まあ、それはそれで良しとしても、同時に前バージョンを同等のものにアップデートできるアップデート集もリリースしてもらえればと思います。単にアップデートパッケージを集めたものではなく、ちゃんとテストされてドキュメントも整備されたものです。まあ、TurboLinux に限れば、turbopkg というツールのおかげで、現状のままでもアップデートは結構楽にできるほうです。ただ、新しいバージョンを古いものと勘違いしたり(これはバージョンを文字列比較するRPMの問題でもあります)、hdlist と実際に登録されているパッケージの不整合があったりと、問題が発生することもしばしば。結局、自分でひとつひとつチェックする羽目になるということもあります。とにかく、各ディストリビューションとも、アップデートのシステムを、もう少しなんとかして欲しいものですね。

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